[斜体]は、文字の字形を 強制的に傾ける機能です。テキストに[斜体]を適用するためには、[縮小率]を指定してテキストを縮小する必要があります。[縮小率]が「0%」のままでは斜体化することはできません。[斜体]も文字パレットに用意されている機能です。
[斜体]で指定するものには次のようなものがあります。
縮小率
角度
ライン揃え
ツメの調整
まず[縮小率]を指定します。もともと[縮小率]というのは、写植で斜体をかけるときのレンズの歪み具合を指定するものです。従来の写植の手法と比較すると、「10%の縮小は1番レンズと、40%の縮小は4番レンズと同等」となっています。
InDesignの[斜体]では、[縮小率]を適用すると、字形の垂直比率のみが縮小されます。「50%」と指定し[角度]を「0%」にすると、字形の垂直比率が「50%」になります。これは、縦組みでも横組みでも同じです。
[角度]では、これに対して字形に角度を付けます。プラス方向に角度を付けると、字形の中心から右側に傾斜し、「90%」になったとき、水平比率が最大になります。[縮小率]が「50%」で[角度]が「90%」のとき、水平比率が「50%」になるのです。
[ライン揃え]をチェックすると、変形された仮想ボディのラインで揃えます。横組みでは仮想ボディの下のラインで揃え、縦組みでは仮想ボディに左のラインで揃えます。
[ツメの調整]をチェックすると、斜体化することで広がった文字間のアキが詰まります。
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